■ 2019 小さな旅 2 ■
4/17~18:山形啓翁桜と霞城公園・馬見ケ崎川さくらラインの観桜会!
東根街道にある啓翁桜を訪ねて!
山形県が日本一の出荷量を誇る啓翁桜は、冬に花を咲かせる桜です。しなやかな細い枝にたくさんの花が咲きそろう姿がとても華やかで、お正月の飾りや結婚式、卒業式などのハレの日を演出する花として注目を集めています。また、近年では、フラワーアレンジメントや贈り物としての需要も高まっています。山形の気候と長年の研究により培われた確かな技術により促成栽培された啓翁桜は、12月中旬から3月まで、春を彩る鑑賞用の切り枝として全国各地に出荷されます。12月初旬、「JAさくらんぼひがしね さくらセンター」ではお正月用の啓翁桜の出荷に向けた作業が最盛期を迎えていました。お正月に満開の桜を楽しめるように、切り出した枝に温湯おんとうや薬品で処理を施し、温室に入れて開花を促進させます。「『春が来た』と桜に勘違いさせるための処理です。ただ、そのためには、処理を施す前に気温8℃以下の環境で500時間以上を過ごさせる必要があります。その時間が短いと花を咲かせてはくれません」。秋の訪れが早い山形県では、桜も早い時期から休眠状態に入ります。そのため、早くに桜を目覚めさせることができるのです。 40℃ほどのお湯に1時間浸します。 石灰窒素の上澄みと同じ成分の薬品に浸した後、温室へ運ばれます。
啓翁桜を家で楽しむにはどのようにしたら良いのでしょうか。「『花を早く咲かせたい』と思ってヒーターの前に置く方がいますが、温風に当てると枯れてしまいます。早く咲かせるには、風の当たらない日当たりが良く暖かい部屋に置いておくといいですね。咲いた後は、玄関などの涼しい場所に飾っておくと、ひと月近く楽しむことができます」と大江さん。花が散った後にも楽しみがあるそうです。「花が散った後の枝を、花瓶に挿したまま湿度と気温が高い部屋に置いておくと、今度は葉がでてきます。淡い緑色の可愛らしい葉っぱでとてもきれいですよ」。なお、購入する際は、「花の色が鮮やかで、花芽がたくさんついているもの」を選ぶのがポイントだそうです。
山形霞城公園を訪ねて!
山形県山形市の中心部にある霞城公園は、南北朝時代の武将で後に最上 兼頼を名乗った斯波 兼頼(しば かねより)が築城した輪郭式の平城である山形城跡を整備した公園で、元は本丸・二の丸・三の丸を同心円状に配置して三重の堀と塀に囲まれた平城ではあったが、風化と共に江戸時代の後期頃には三の丸の水堀が埋没してしまったため、現在も残されている濠は二の丸の濠であるとされています。現在の霞城公園は、山形城と共に「日本100名城」や「国の指定史跡」にも選ばれており、山形県でも有数の観光名所となっています公園内には約1500本の桜の木があり、そのほとんどがソメイヨシノとなっていますが、他にも樹齢600年を超えるエドヒガンやオオシマザクラ、サトザクラなどの花が公園内一帯に咲き誇ります。濠に囲まれた霞城公園ならではの水辺と桜の美しい絶景が楽しめる他にも、山形駅から発車した山形新幹線が通過する光景も楽しめるので、花見客や桜の写真を撮影しに来たカメラマンだけではなく鉄道ファンにも親しまれているお花見スポットとなっています。また桜の美しさは昼間の景色だけではなく、夜間には桜のライトアップも行われ、幻想的な夜桜も楽しむ事もできます。
馬見ケ崎川さくらラインのトンネルを通り過ぎながら!
山形市を流れる馬見ヶ崎川沿いに桜並木が連なっている。道路を挟んで両側に植えられているため、開花時期には桜のトンネルができあがり、車窓から眺めたりのんびりと歩道を散策したりしながら桜を楽しむことができる。午後6時30分から9時までは一部の区間でライトアップが行われ、昼の雰囲気とは違った幻想的な夜桜街道を堪能できます。また、ライトアップ期間中は馬見ヶ崎プールジャバの近くに露店が立ち並ぶ華やかな色どりが所せましと並んでおりました。