■ 2016 小さな旅 2 ■
みちのく湯煙り紀行
1.山形蔵王温泉 大露天風呂
2.秋田栗駒山 栗駒山荘(仙人の湯)
3.福島土湯温泉(向瀧旅館)
4.米沢白布温泉(かんぽの宿)
宗さんの土湯賛歌を聴いてみてください。ほのぼとゆったりした気分にさせてくれます。⇒⇒
1.山形蔵王温泉大露天風呂(5/31)
仙台⇒山形蔵王⇒山形植物園⇒蔵王温泉大露天風呂⇒エコーライン⇒遠刈田⇒青根⇒仙台
<<<走行距離160km>>>
久しぶりに近場の山形蔵王温泉の大露天風呂へ出かけた。新緑のトンネルと残雪がまだまだ漂うエコーラインを通りながら蔵王温泉へ向かう。平日でもあり空いており駐車場には3台程度である。大露天風呂の門を通り抜け、そこから坂を下って露天風呂に行く。硫黄のにおいがしている。小さい谷川の両側の木々は山桜、もみじ、ブナの葉が新緑のさわやかな空気を発散しているようでまさに森林浴のような気分にしてくれる。男の露天風呂は、上段はやや熱め、下段はややぬるめになっており、岩も硫黄に染まり乳白色でいかにも、これが温泉だなあと言う雰囲気が漂ってくる。上段の湯の色はほぼ透明、下段はわずかに青みがあるうすい白である。なめると塩辛く酸っぱい。湯船全体に黄白色の湯花がついている。お湯の量がたっぷりあって、きもちがよい。谷川の音を聞きながら湯に浸かる。まわりでは、もうセミがうるさいほど泣きはじめ初夏の気分でもある。泉質は、含硫化水素強酸性緑ばん明ばん泉。源泉は53.8℃、PH1.4(非常に強い酸性)。やはり温泉は心身ともにリフレッシュしてくれる。早速、我が家用の湯花を大量に購入し、悠々亭でもゆっくりと温泉気分を味わいたいと思う。
★蔵王エコーライン
2.秋田栗駒山荘(6/2)
仙台⇒厳美渓⇒栗駒山荘(仙人の湯)⇒鬼首温泉⇒鳴子温泉⇒岩出山有備館⇒古川⇒仙台
<<<走行距離310km>>>
思い立ったように栗駒方面へドライブ兼日帰り温泉に出かけた。一関ICより厳美渓を通り、栗駒山へ向かう。山に入ると山天気らしく小雨模様となってきたが、新緑がまぶしい。お気に入りの秋田県側の栗駒山荘の須川温泉(仙人の湯)へ浸る。栗駒山荘の湯は日本でもまれな強酸性のみょうばん緑ばん泉で、源泉からの湧出量は毎分6000㍑。これは一カ所の源泉から湧出する量として国内第2位である。その湯量豊富な温泉は源泉から溢れ、川のように流れています。展望大浴場は、標高約1100m。栗駒山の裾野に広がる須川高原の大自然が一望に見渡せる大パノラマ露天風呂です。開放的で野趣あふれる出湯からは、左手に「秣岳」、右手にブナの原生林が茂る「野鳥の森」、眼下に「イワカガミ湿原」、そして山と森の稜線が交わる正面中央に出羽富士「鳥海山」と雄大な自然が心に残る情景です。まさしく日本の自然の雄大さを感じさせてくれる。泉質は強酸性の明礬緑礬(みょうばんりょくばん)で泉酸性・含鉄(Ⅱ)・硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(硫化水素型)。源泉温度 49.9℃。ややぬるめで長く入るにはちょうどよい。先日の山形蔵王温泉の泉質にやや似ているが、やわらかな泉質が肌にまったりとからみつくようである。帰りは鬼首・鳴子温泉を経由して岩出山の有備館を久しぶりに訪れた。震災で壊れた有備館も修理が今年4月で完了し、その優美な姿を再現してくれている。6月の木々の衣替えした新緑の中を潜り抜けた束の間の小さな旅であった。
★岩出山 有備館
3.福島土湯温泉(6/7)
仙台⇒飯坂温泉(旧堀切低)⇒福島県立美術館⇒花見山⇒アンナガーデン⇒吾妻バラ園
⇒土湯温泉向瀧旅館 <<<走行距離170km>>>
連なる山々の稜線が鮮やかな曲線を描いている。吾妻山と安達太良山の山間の川音のせせらぎ、水滴と葉っぱ、岩と砂があたりその音が重なり合い、ざあざあと激しい川音になっていく。ここの源泉は、土湯温泉街から約2km、山深い荒川の源流沿いにあり、地中から150℃前後の温泉蒸気と温泉水が噴出し、吾妻山系の雪解け水などの湧き水で造湯した温泉が、毎分約1,800リットル、 24時間絶え間なく温泉街に送られている。泉質は、無色透明の単純温泉。お肌にやさしい弱アルカリ性温泉です。山ふところにひっそりとたたずむ温泉街と初夏の新緑や小動物(鳥、虫の音色)が織りなす自然の息吹の中で、開湯千年と伝えられる土湯温泉は千年前から変わることのない、体と心の癒しの温泉であることを胸に刻みながら、温泉街を練り歩く。日本っていいなあ。。。。。
★福島県立美術館/アンナガーデン
★飯坂温泉 旧堀切邸
★吾妻バラ園
4.米沢白布温泉(6/8)
土湯温泉⇒猪苗代町⇒裏磐梯エリア⇒白布温泉⇒米沢⇒山形⇒仙台
<<<走行距離235km>>>
白布の名の由来は先住民語で「霧氷のできる場所=シラブ」という意味からつきましたが 遠い昔病いに侵された白い斑点の鷹が 湧きでる豊富な湯につかりみるみる病いを治したことから「白い斑点の鷹の湯」で『白斑鷹湯』。6Km下にある「大白部」「小白部」の部落の呼称に合わせて『白部高湯』。
「大白布」「小白布」の「布」の字は『部』を使った時代があった。山の峰々が白い霧で覆われる光景が多いことから『白峯高湯』。湧き出る温泉の湯花が布を流したように見えたところから『白布高湯』などとその時代その時代で呼び名を変えました。
白布高湯温泉は古くから福島の信夫高湯、山形の最上高揚(蔵王温泉)とともに奥州三高湯の一つに数えられ昔から『三湯湯治』と呼ばれて「三温泉全部に宿泊すれば100年長生きできる」と言われて賑わいました。
泉質は含イオウ・カルシウム・硫酸塩温泉(石膏泉) 【旧名・含石膏硫化水素泉)