■ 2014小さな旅 2 ■
2014.6.22-24 長野・金沢の旅
2014.6.23(月)晴れ 28 ℃
早起きして、ホテルから「遠くとも一度は詣れ善光寺」とうたわれ1400年前に創建された善光寺へ向かう。今日は朝から快晴で日の出とともに本堂で始まる「お朝事」に参拝する。門前町を起源として発展をとげた落ち着きのある風情を漂わせている町並みでいつ行っても心が和む町である。表参道の七福神にて開運招福を祈願しながら、善光寺を後にする。そして市街地の南に位置する真田十代が治めた城下町松代(長野駅よりバスで30分)に向かう。真田邸、松代藩文武学校、武家屋敷、松代城跡を散策しながら江戸時代の佇まいを堪能した。この地は千曲川を挟んでいるせいもあるが、人の手があまりつけられておらず、昔の日本文化の良さをそのまま残したような町である。以前より一度は訪れてみたい地でもあり、今回実現できてうれしく思う。ボランテイアガイドの説明を受けながら由緒ある寺・庭園の歴史とおもてなしを満喫することができた。お昼は信州戸隠そばの香り・甘みと歯ごたえの良さを味わった。午後からは特急「はくたか14号」に乗り込み、長野を後にしながら、JR東と西の分岐点である直江津を経由して一路金沢へと向かう。車窓から緑を眺めていると、列車の旅の開放感が味わえワクワクした気分にさせてくれる。日本はいいなあと、しみじみと思った。
2014.6.24(火) 曇り 25 ℃
金沢は2015.3開業の北陸新幹線開業に向けて駅自体も近代的な駅舎に変わり、特に東口は2007年に完成したガラスドーム「もてなしドーム」に生まれかわった。今日も朝早くから城下町周遊バス(1日フリーバス¥500)に乗り込み、まずは「ひがし茶屋街」を訪れた。出格子の風情のあるお茶屋が軒を並べている。平日で早朝でもあるので空いており、ボランテイアガイド「まいどさん」の案内のもとに茶屋建築を見学した。こうした佇まいがきちんと維持管理され後世に伝承していく地元の意気込みが感じられる。そして一巡後、バスに乗りこみ、緑に映える見事な石積みの石川門をくぐりながら五十軒長屋の優美な姿に圧倒されつつ、念願の「しいのき迎賓館」「金沢21世紀美術館」へ。2008年に開館され現代的アートで金沢の文化の象徴ともなっている。息子が建築家でもあり、こうした現代美術の施設に特に関心をもつようになった。そして繁華街の香林坊を過ぎて「長町武家屋敷跡」へ。この辺一帯は藩政期の姿をそのままに用水が流れ、土塀に囲まれた屋敷が続く。その中にAPAホテル創業の女社長宅もあり石畳の小路と用水が昔の情緒と風情をそのまま残している。そして締めくくりに金沢の台所である近江市場でおいしく海鮮丼をいただいた。金沢は近代的な駅前付近の建築と昔ながらの町並み建築を残し、融合しながらも歴史をずしりと感じさせる素敵な町である。特に金沢の伝統工芸や古典芸能を目にすると、技巧の素晴らしさに感心させられた旅であった。