■ 2016 小さな旅 3 ■
2016.6.25-28(4日間)にかけて、お気に入りの土地を旅してみました。
1.みちのくJazz喫茶巡り
①野口久光(Jazzシネマ):岩手県立美術館 ⇒
②ベイシー(一関):菅原正二 氏
③オクテット(山形):相澤栄 氏
2.港の見える丘公園(横浜)
3.偕楽園(水戸)
4.りんどう湖(那須塩原)
1.みちのくJazz喫茶巡り(岩手Jazzシネマ、ベイシー、オクテット)
■ベイシー(BASIE) 一関
日本でも有数のジャズ喫茶である一関の「ベイシー」。その迫力ある音を聴こうと日本はもとより世界中からジャズファンが訪れる。国内や海外の著名ミュージシャンがライブを行うこともあり、地元の常連客だけでなく、東京など遠方から通う人も多い。頑強な蔵の石造りの佇まいの二重になったドアを開けると、大音量のジャズが聴こえてくる。飴色の照明に、ミッドセンチュリーの黒い革ソファ、壁を埋め尽くすレコード、ジャズの名プレーヤーたちのポストカード、そしてピンクの公衆電話。1950、60年代のアメリカにタイムスリップした気分になる。店主の菅原正二さんがここにジャズ喫茶を開いたのは44年前。その前は、ジャズバンドでドラムを叩いていた。ジャズがやりたくて早稲田に進学し、ジャズ研究会に入ったが、時代は次第に歌謡曲にシフト。「ジャズしか知らないのに歌謡曲の演奏は無理。一関に帰ってジャズ喫茶を始めた。白昼堂々ジャズを聴けるのがよかった。」とおっしゃる。ベイシーがファンの間で聖地のように思われているのは、店主の妥協を許さない音の追求がある。店舗は蔵を改造したもので、アンプとスピーカーのシステムは「JBL」を使用しており、その調整には並々ならぬ熱意を燃やしている。実際、アメリカからJBLの経営者がベイシーの音を聴きに来ることもあるとのことだ。定休日は水曜日で、コーヒー¥1000(つまみチョコ付)。以前某メーカーの300万するCDプレイヤーをBASIEでならしたことがあったが、それはすばらしい音でした。菅原さんもCDも良くなったなーて誉めていましたが、その後レコードをかけた瞬間!「なんなんだレコードって」と思わざるを得ない状況でした。私のような素人でも差は歴然、表現はできませんがもちろんレコードが勝っていました。ここで聴く音楽は本当にすばらしいです。じっと音楽を聴くなどという時間も無いこの頃、あまりの迫力に驚く人もいると思いますが、目を閉じて聞いていると、そこにプレイヤーの姿が現れてきますのでだんだんとその音に引き込まれていくような感覚になる。
■オクテット(Octet) 山形
山形の老舗ジャズ喫茶「OCTET」。入り口には『舶来でJAZZがくる』の看板。ジャズとともに歩んできた歴史、そして新しい音の世界に出逢った感動・高揚感が溢れでてくるようだ。ジャズ一筋のマスター相澤栄さんは山形のジャズ文化を語る上で欠かせない存在。壁一面にならぶ約16000枚のレコ-ドコレクション。こだわりのオーディオが奏でる名演奏の数々、毎月行われるジャズライブも要チェック。やまがたジャズサミット事務局にもなっている。山形の人相手に小さく商売、大きくしないでコツコツと。「地産地消って言葉があるでしょう。うちは地産地消のジャズ喫茶になれたらなと、勉強中。なくては困ると言ってもらえるのは、そういうお店にしたいと」。ベイシーの菅原さんと同じ年代で、60年代に、ジャズ喫茶ブームで山形にも当時4軒あったそうです。海外オークションで珍しいレコードを買ってね。エアメールだと高くつくから、船便で取り寄せた。「船便でジャズが来る」という看板を出したら、山形のコアなジャズファンが集まったとか。でも興行は難しく、77年にベニー・カーターを呼んだら大赤字。この店をやりながら中元と歳暮の宅配のアルバイトをして、やっとのことで返済した。したら今度は逆に、こわいものなしでソニー・スティット、バリー・ハリス、チャールズ・マクファーソン、どんどん呼んだ。僕は隠れた名手というのが好きでね。山形の人に、本物のジャズを知ってほしくて。宅配のアルバイトは70歳近くまでやってたす。好きなことのためなら全然苦労は感じないんだ。お客さんにも助けてもらってるね。ご近所さまもそう、県外からもファンが通ってくれます。珍しいレコードをリクエストされることもあるんだけど、あるんだねぇ、うちにはそういうのが。嬉しくてつい自慢しちゃう。商売そっちのけ? んだんだ。ジャズの話すると、そうなる。
■Jazzシネマ 野口久光 (岩手県立美術館)
戦前、戦後の映画の黄金時代、日本にヨーロッパ映画を中心に配給していた東和商事(のちの東宝東和)に所属し、デザインの第一人者として、約30年間、1000枚以上にのぼる映画ポスターを描き続けたのが、映画、音楽、舞台の評論家としても著名な野口久光(1909-1994)です。野口の映画ポスターは、豊かな表現力で描かれた絵はもちろんのこと、タイトル文字や俳優の名前まで全て手描きで、作品の雰囲気 、内容を的確に表現した「一枚の絵画」としての魅力にあふれています。『大人は判ってくれない』監督のフランソワ・トリュフォーが、野口の手による日本版のポスターを絶賛し、続編の画中にも登場させたという逸話も残っています。映画誕生120年を迎えた今年、海外においても野口の仕事は改めて高く評価されています。 本展では、野口が手がけた公開当時のポスター、直筆による映画スターのポートレート、書籍・雑誌など装丁デザインのほか、屈指のジャズ評論家としても名を馳せた野口がデザインしたジャズのレコードジャケットや演奏家 (ジャズジャイアント)の肖像など約400点に及ぶ作品・資料のほか、戦前・戦後間もない頃の貴重な映像資料も展示し、野口久光の魅力をたっぷりとご紹介しております。東北では初の展覧会であり、輝きを失わない野口久光の情感豊かなグラフィックデザインの世界でした。
2.お気に入りのロケ巡り(蒲田・横浜)
■港の見える丘公園にて異国情緒に浸りました!
いつ、行っても横浜は開放感があり異国情緒あふれる街並みである。いつもの循環バス”赤い靴”に桜木町より乗り込み、外人墓地のある港の見える丘公園に到着。いつ来ても潮風がほほに染み渡るようで気持ちがいい場所である。横浜港を見下ろす小高い丘にある公園。横浜ベイブリッジを望む絶好のビューポイントです。ここは、横浜でも有数のバラの名所です。イングリッシュローズをテーマに一年草と宿根草との混植のガーデンとなり、四季を通していろいろなバラや草花が咲き競います。また、沈床花壇は「香りのローズガーデン」として沈床花壇としての地形を活かしながら四季を通してバラや草花、花木の香りと彩りを楽しめます。ちょうど、訪れた6/27はバラが見頃でした。そして、丘を下りながらの元町ストリートショッピングも、ちょっとおしゃれ感覚で楽しかったです!
■孫との再会 蒲田
孫の一智に会いに、東京蒲田へ。パートナーが一番に楽しみにしているイベントでもある。夕食を一緒にとりながら、久ぶりに楽しい会話が弾みました。主役はすべて孫である。今度は夏休みに川崎に来ることを楽しみにしております。親子共々、なぜか帽子が好きなんです!
3.ぶらりと途中下車の旅(水戸・那須)
■水戸偕楽園にて梅や好文亭を!
茨城県はなかなか行く機会がないもんで、宇都宮経由小山、そしてローカル線水戸線に乗り込み、水戸偕楽園へ足をのばしてみました。水戸駅よりバスで15分程度で偕楽園へ到着。偕楽園の面積は合計300ヘクタール。その広さは東京ドーム約64個分!都市公園としては、ニューヨーク市のセントラルパークに次いで世界第2位の面積を誇ります。表門から入ると孟宗竹林が広がり、そこを下っていくと弛まなく水が湧き出る吐玉泉、そして徳川斉昭公が自ら設計を手がけた好文亭と見所満載です。おみやげは水戸の天狗納豆に決まり!です。
■りんどう湖ロイヤルホテル(那須)にてひとやすみ!
現役時代、保養施設として全国のロイヤルホテルが会社契約そていたことより利用していたが、栃木県ある那須りんどう湖ホテルは行ったことがなかったので、今回足をのばし宿泊してみました。那須塩原駅より送迎バスで約25分。この地は戦後、入所者により開拓された地で酪農が盛んで牛乳は本州一だそうだ。このりんどう湖付近はテーマパークらしきものがたくさん点在し、那須高原はりんどう湖を中心に約30万㎡の広さを誇る、乗物、動物、食事、買物と、全世代対応のレジャーランドがあり、小さな子供と一緒に親子で楽しむレジャー基地となっている。ただし、最近は環境関連でソーラーパネルが山の斜面に多く設置され、景観がちょっと損なう懸念もある。宿泊したホテルの温泉は含硫黄-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩温泉。孫と一緒に来て遊ぶにはもってこいのところでした。