■ 2015 小さな旅 6 ■
ローカル線の旅と題して、初日は秋田内陸縦貫鉄道(角館~鷹巣)、奥羽本線(鷹巣~青森)、青い森鉄道(青森~浅虫温泉)と乗り継ぎ浅虫温泉への旅です。今の時期は空いており、ゆっくりとサンセットシーンに浸り旅の疲れを癒しました。2日目は青森より南下し、奥羽線で大館へ向かい、花輪線(大館~好摩)、いわて銀河鉄道(好摩~盛岡)と2日間に渡り森林山岳鉄道をたっぷりと味わいました。
2015.7.3 初夏の秋田内陸鉄道 ローカル線の旅
みちのくの小京都、角館駅からマタギの里の阿仁合駅を抜け、世界一の大太鼓の里にある鷹巣駅までを結ぶ、秋田県の内陸部を南北に縦貫するローカル鉄道です。 沿線に広がる美しい自然は、四季折々に変化し、豊かな表情で人々を出迎えてくれます。車窓には、のどかな田園風景や渓谷美、そして、地域の人々の生活を感じさせる「日本の原風景」と称される景色が広がり、忘れかけていた「ふるさと」を実感させてくれる旅です。
秋田内陸線とは、秋田県北秋田市の鷹巣駅から仙北市の角館駅に至る秋田内陸縦貫鉄道が運営する鉄道路線。日本鉄道建設公団建設線(鷹角線、ようかくせん)のうち、既に開業していた旧国鉄の特定地方交通線だった阿仁合線(あにあいせん)、角館線(かくのだてせん)と鷹角線の未開通区間を引き継いだ路線である。2012年1月27日に公募により「あきた♥美人ライン」と愛称が付けられました。
高山植物たちが、山の雪どけを待って花を咲かせはじめる。森吉山麓の安の滝、桃洞の滝などのハイキングコースも人々を迎え入れてくれる。里の季節は春から初夏へと移って行く。アユ釣りの解禁で、内陸線の夏が始まる。内陸線は北部が阿仁川、南部が桧木内川に沿って走るので、7月1日の解禁からは清流にたたずむたくさんの釣り人を見ることができる。内陸線の列車は、一つ一つ駅に停まりながら、山の奥へ奥へと入っていく。「この列車、どこまで奥に入っていくのだろう」と心配になるほど清流の源の山は、深い緑に包まれている。
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2015.7.4 花輪線・いわて銀河鉄道ローカル線の旅
好摩(岩手県)―大館(秋田県)間106.9キロメートル、全線単線、非電化。東北地方の横断鉄道の一つ。太平洋側斜面の松川(北上川の支流)と日本海側斜面の米代川上流を結び、津軽街道、鹿角街道、および東北自動車道と並行する。沿線には鹿角市(花輪盆地)や十和田八幡平国立公園がある。好摩―陸中花輪(現、鹿角花輪)間は1922~1931年(大正11~昭和6)国鉄花輪線として開業、陸中花輪―大館間は1914~1923年秋田鉄道として開業、1934年国有化されて、花輪線に併合された。1987年、日本国有鉄道の分割民営化で、東日本旅客鉄道に所属。松川と安比川(馬淵川の支流)の分水嶺にあたる安比高原駅付近、安比川と米代川の分水嶺にあたる貝梨峠付近にはそれぞれ33.3‰(パーミル)、25‰の急勾配区間が連続し、急曲線の多い山岳線となっている。列車は好摩よりIGRいわて銀河鉄道(旧東北本線)に乗り入れて盛岡に直通する。愛称は十和田八幡平四季彩ライン。
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上りもあれば、下りもある。そしてスイッチバックで逆戻りと、まるで人生の軌跡を駆け抜け、歩んでいるようでもある。山間を通りながら鉄道沿いに民家が並んでいる。駅があるところに町や村がある。まさしく鉄道は人を惹きつけ、集落を作り、自然の営みをも形成してくれる。前日は秋田から青森へと北上したが、今日は青森から岩手へと南下する。花輪では夏のお祭り囃子の音色が聞こえそうな錯覚に陥る。そして田山ではスキージャンプ台が誇らしげにそびえ立っている。安比では青紫のりんどうの花が咲き誇っている。八幡平や姫神山が向かい合いながら、やまびこをかけあっているほど仲良しでもある。滝沢村は昨年、村から一気に市へ昇格し誇らしげに市昇格の文字が駅に大きく掲げてある。それぞれの想いを駅はアピールしているのだろう。電車内はガラガラで運転手の後ろに陣取り見学しながら運転方法、手合図等を楽しく学習することができた。4時間半もかかるローカル線の旅の最後は、どっしりとそびえたつ岩手山が微笑んで迎えてくれた。