■ 2020 小さな旅 6 ■
6/14 蔵王連峰の南にある「不忘山」山行の旅 !
不忘山の紹介
蔵王連峰の南端に大きく突き出した三角錐の峻峰。山頂は、付近に樹木がないことと相まって、高度感あふれる展望が得られます。蔵王連峰の中では比較的古い時代の生成といわれ、コニーデ型火山特有の美しい裾野を南東側に広げている。
みちのくのあぶくま川のあなたにぞ 人忘れずの山はさかしき
喜撰法師 平安時代の古今和歌集六帖に出てくる不忘山であるが、これは蔵王連峰の歌枕であって、現在の刈田岳を指すとの見方が一般的。地形図にカッコつきで記されている「御前岳」というのがこの山の古い名称といわれています。登路は南側の硯石からと南東側の南蔵王白石スキー場からとの2本があり、今回は南蔵王スキー場から白石女子高山小屋跡地経由のコースで刈田岳周辺に比べると人が少なく、静かな山歩きが楽しめました。高山植物もたくさん咲いていて、ハクサンイチゲが山頂周辺にたくさん咲いていました。他にも、タカネバラ、ミヤマキンバイ、ウスユキソウ、カラマツソウ、ミヤマオダマキ、ホソバイワベンケイ、ミヤマニガイチゴ、キバナノカワラマツバが咲いていました。さすが花の百名山!この山は高山植物の宝庫です
不忘山、蔵王を彩る花の名峰、高山植物と雲海に包まれた蔵王縦走の旅
不忘山の標高は1,705mとなります。
日本百名山で知られる蔵王はその独特な山頂にのみクローズアップされがちですが、南北に伸びる連山には様々な自然の美しい姿が陳列されており、一つの山で様々な景色を楽しむことができる場所でもあります。
不忘山は南蔵王縦走路の端に位置している山で、初夏の時期になればその斜面はハクサンイチゲや雪割草に覆われる東北屈指の花の山となります。