
■2013活動日誌1月■


★2013.1.31(木) 快晴 8℃ (旅行より帰着)
見渡せば 雲居はるかに雪白し
富士の高嶺のあけぼの空
富士山の一日が始まる。
静かな湖面が刻々と彩りを変えてゆく。
この時を待ちつづけたカメラマン達が、
一斉にシャッターを切る。
思い出に残る感動の一コマ一コマ。
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■=現在の湖 ■=9,000年前の湖 |
いざ撮影、
露出をどこに合わせるかで
出来上がりの作品に違いが出る。
思うように撮れるかが腕の見せどころだ。
この日の富士に感謝です。

★2013.1.30(水)快晴 10℃ (旅行中)
田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける
今日は富士五湖の残りの西湖・精進湖・本栖湖を訪れた。この3つの湖は地底がつながっており3兄弟とも呼ばれている。西湖は青木ヶ原樹海のそばにあり、透明度が最も高く乙女の湖との呼ばれている。精進湖はオウム真理教で有名になった上九一色村にあり、抱え富士とも呼ばれ1400メートルの大室山(小滝富士)を抱えている。本栖湖は1000札の裏面にある景色で、日本政府が定めた富士山の姿の代表としても有名である。富士山を撮影しようと、多くのカメラマンは天気予報を見ながら1週間ほど寝泊りしながら、シャッターチャンスを待っている方が多いのにはびっくりしました。あとで、写真の整理をするとして、別途詳細について報告したいと思います。





★2013.1.29(火)快晴 5℃(富士五湖巡り旅行中)
風になびく富士の煙の空にきえてゆくへもしらぬ我が心かな。
今日は富士五湖の河口湖、山中湖にきている。この季節、河口湖に浮かぶ逆さ富士(波立ちが少ない水面に映る富士山)、山中湖のダイヤモンド富士(太陽が昇った時又は沈む時、太陽が富士山の頂上と重なり、富士山の頂上付近がダイヤモンドのように光る現象)を見たくて訪れた。最高の雲ひとつない快晴の日よりである。逆さ富士は午前中、ダイヤモンド富士は夕暮れで今時では16:10のタイミングである。 このシャッターチャンスが訪れた。雪化粧した富士山が朝日や夕日で紅色に染まる姿は感動そのものである。言葉よりの写真そして目に焼き付けておきたい光景である。宿泊先の富士ビューホテルよりもまじかに見えて、まさしく今日はお天気にも恵まれて富士山デイーであった。明日の日の出も楽しみである。詳細は別途。。。。。



★2013.1.28(月)晴れ 3℃
最近は携帯電話、ノートPCからスマフォ、タブレットと変わろうとしている。各メーカも3~4か月毎に新製品そして新たな割引契約と次から次と広告欄を賑わっている。使いこなせないままに新たなものが。。。でも新たなものにチャレンジするのもまた楽しい。「50や60なんかは、まだまだひよっこ扱いよ」。農家を営む50歳代の友人の口癖である。若者が流出し、疲弊が進む中で彼は土地を耕し、苗を植え、収穫の時を待つ。高齢化に洗われる農業の実態は、日本の縮図でもある。総務省によると、この1年間で成人に達した人口は122万人。日本の総人口に占める割合はわずか0・96%で過去最低となった。華やかな成人式に列席した若者は、100人に1人の貴重な存在でもある。人口構成の改善を待ってはいられない。必要なのは、地域の担い手年齢の底上げだ。定年延長といった政策頼りだけで展望は開けない。生涯を通じて健康で、生きがいを持て、社会に参加できる輪を地域ぐるみで育てていく必要性を感じる。今日のセミナーで会った女性は豊かな自然にひかれ4年前に移住してきたという。「地域の婦人会では60歳は若手。寝てたらもったいない」と前向き。冒頭に紹介した友人の口癖に、なんと似た響きである。人が地域を担い、地域が日本を支える。第3、第4の「成人」も出番だ。「ひよっこ」こそが日本を元気にするのだという、熟年の熱い志を見る思いであった。セミナーでの仲間に勇気づけられた1日であった。明日は富士山の麓より発信します。晴れますように! ダイヤモンド富士が拝めますように!

★2013.1.27(日)晴れ 3度
昨夜からの風雪も収まり、今日は冬晴れで空気も澄み渡り、蔵王連峰も姿をあらわしすがすがしい気分にしてくれる。ニュースでも報じられているようにアルジェリアの人質事件で犠牲となった日本人10人の遺体が無言の帰国をした。熱砂の異国で働き、現地の発展にも尽くしてきた企業戦士である。日揮は東京本社勤務時、ITシステム化関連でおつきあいした会社であり、横浜にあるビルの大きなフロアーで打ち合わせをしたことを思い出す。日揮は大手プラントメーカーで私の就職時のひとつの候補でもあり、今思えば感慨深いものがある。アルジェリアは外貨収入の95%以上を原油、天然ガスと関連製品で稼ぐ。襲撃されたイナメナスの施設同様、資源大国の生命線であるハシ・ルメルの天然ガス処理プラントはメーカーの日揮が5年がかりで建設し、1980年に稼働した。炎熱と砂嵐は我慢できても、孤独感など精神的な苦痛から体調を崩す人が多かったらしい。唯一の慰めは日本から届く家族の手紙だという。現地作業員と、食住を共にし、互いの文化や習慣を少しずつ理解し合いながら想像以上の苦労とリスクを背負う彼らを支えるのは「誇りとやりがいだ」と思う。砂漠の井戸掘りから始め、地図に残る施設を築き、日本と世界のエネルギー供給に貢献する。そんな誇り高い男たちの無念を心に刻みながら冥福を祈りたい。


★2013.1.26(土)雪 0度
日本海側は大雪との予想であるが、こちらもは幸いにも積雪20㎝。まだまだ雪との格闘は続きそうである。今日は村田町のS麹屋に出向き、味噌つくりのため,麹購入に出かけた。うちは麹には味噌、漬物等であらゆる面でお世話になっている。発酵食品は免疫力アップによいと聞くが、うちでは味噌、醤油、納豆、ヨーグルト,塩麹、酢、ワイン、チーズを毎日食べているが、夫婦ともに風邪ひとつひかない健康の源かもしれない。この年になってやはり食生活は大事であるとつくづく思う。健康に感謝し自給自足の生活をがんばんなくちゃ!。 ところで最近のニュースで退職金の引き下げに伴い、全国各地で教員や警察官の「駆け込み退職」が相次いでいる。全国で640人程度になりそうとのこと。公職を去ることで混乱が生じるものの1、2カ月の違いで受け取る退職金が百数十万円も減ったらどうするか。職責よりも生活を優先したい気持ちは理解できるが、財源は税金だけに組織の信頼を損ねた面は否めない。子どもたちに「人生には金よりも大切なものがある」と教えた先生も、署員に「県民の生命財産を守るために命を懸けろ」などと訓辞してきた警察幹部もいたはず。教え子や保護者、部下の視線も考慮した末の決断は、後味が悪かったことだろう。普段は高尚・謹厳な言行でも、重大な不利益を被るような事態に直面すると本性が露出する。人の器量は土壇場で見極められると思う。

★2013.1.24(木)曇り 3℃
久しぶりに講演を聴いて何度とも涙を流した。周りの観衆も同様である。今日はR企業主催でお取引のあるお客様に向けて、プロゴルファーであり、作家としてもご活躍されている坂田信弘さんのご講演である。24歳で初めてクラブを握り、3年11ヶ月という異例の早さで日本ゴルフ協会のプロテストに合格した坂田さん。現在は、日本ゴルフ界のレベルを上げるため、坂田ジュニアゴルフ塾を運営し、後進の育成に力を注いでいます。坂田さんは「世界で通用するトップゴルファーになるためには、礼節を重んじ、文武両道であることが重要」という理論をお持ちです。坂田流ゴルフ理論に基づき、画期的な指導を行う坂田さんですが、指導をするうえで大切にしていることは“相手の努力を信じること”だとおっしゃっていました。指導方法は進化していかなければならないが、努力を信じるという部分はずっと変えていないとのこと。自分以外の誰かが、自分の努力を信じてくれるというのはとても心強く、もっと努力しようという気持ちにさせてくれるのだと思います。多くのプロを排出し、現在も入塾を希望する子どもたちが多いのも納得です。教え子とのエピソードでは、古閑美保さんや上田桃子さん、そして塾の落ちこぼれと称す本多弥麗(ほんだみやり)さんとのエピソード等。涙。涙の師弟愛である。教え子から学ぶことも多いそうで、「どんな子どもでも世界を目指せると教えてくれた」という話、そして最後に「やさしさ・愛・寛大さ」が人を育てると自らの経験の中から発する言葉には、感動せずにはいられなかった。素晴らしい体験をさせたいただき感謝である。

★2013.1.23(水)晴れ 4℃
朝からお日様がまぶしい。釜房湖の氷もキラキラ輝き、バックの雪化粧の蔵王連峰もまぶしそうである。今日はうれしいニュースを聞いた。米国のインターネットの文化情報サイトが昨春、発信した「世界で最も美しい公共図書館ベスト25」に、国内では金沢市の「金沢海みらい図書館」と仙台市のせんだいメディアテークの2つが選ばれた。「金沢海みらい図書館」は昨年5月にオープンし、かつて北前船で栄えた港の近くに立っている。写真でみると外観はシンプルな箱形だが、白い壁面は、無数の穴を開けたような水玉模様だ。中は2、3階を占める開架図書室に驚かされる。天井まで高さ12メートルの吹き抜けになっていて、四方の壁を丸窓約6千個が埋める。水玉の正体である。自然光がまるで木漏れ日のようである。地下一階、地上三階建てで、一度ぜひとも訪れてみたい。
我、仙台市のせんだいメディアテークは私の行きつけの図書館&展示ルームでもある。2001年1月にオープンし、グッドデザイン賞を受賞するなど、数々の受賞歴がある。2011年、3.11の東日本大地震を経て、2012年1月に営業を再開した。ガラス張りで定禅寺通りのケヤキ並木を映し出す鏡のようで未来を感じさせる。
「ここは、ずっといられ、とにかくあきない」建築と本との新しい“出合い”を感じさせられるお気に入りのひとつである。いいね!

★2013.1.22(火)雪&雨 1℃
朝から水分の多いみぞれに近い雪が降り続く。仙台で12センチ程度の積雪となっている。寒い日々が続くが、この人の詩を読んでいると雪も溶けていくようである。<ポットから/注がれる/お湯は/やさしい/言葉のようだ/私の/心の角砂糖は/カップのなかで/気持よく/溶けてゆく> 詩人・柴田トヨさんが、九十八歳で出した初の詩集『くじけないで』に収められた「溶けてゆく」だ。トヨさんの詩はまるで疲れた人の体を温め、のどを潤すためにポットから注がれるお湯のようだ。その言葉が、多くの人の心の角をやさしく溶かしたのだろう。『くじけないで』と第二詩集『百歳』は合わせて二百四万部の大ベストセラーになった。百歳の人気詩人の誕生は、高齢化社会・日本に咲いた一輪の花だった。<私ね 人から/やさしさを貰(もら)ったら/心に貯金をしておくの/さびしくなった時は/それを引き出して/元気になる/あなたも 今から/積んでおきなさい/年金より/いいわよ>これは「貯金」という詩。明治から平成へと戦争と混乱の時代を生き抜いた一人の女性が、百年かけて、ひっそりとその胸に蓄えてきた思いを表している。東日本大震災が起きると、テレビの前で手を合わせながら、こんな詩を書いた。<私も出来ることは/ないだろうか? 考えます/もうすぐ百歳になる私/天国に行く日も/近いでしょう/その時は 陽射しとなり/そよ風になって/皆様を応援します>。トヨさんは百一歳で天国へ旅立った(1/20死去)。今は、そよ風となって人が疲れたときに和ませて、癒してくれる大きな力となってくれていると思う。

★2013.1.21(月)曇り 3℃
今日、本屋を覗くと華々しく「何者」が誇らしげに山積みされている。パートナーはすでに読み終え、今の若者の厳しい現実の素顔が理解できたと言う。タイトルからして何やら不思議な誘引力を持っている。就職活動に臨む大学生を描いた長編で爽やかな青春小説と思いきや、読後感意外に重い。朝井リョウさんが直木賞を受賞した。戦後最年少、平成生まれ初の直木賞作家の誕生だ。映画にもなった「桐島、部活やめるってよ」でデビュー以降、旺盛な創作意欲で次々と作品を生み出している。受賞作「何者」は、5人の就活学生の心理と行動をリアルに描写する。とにかく若いエネルギーで読者をぐいぐい引き込む。ツイッターなど現代的ツールを登場させ、時代の空気感も生々しい。「何者か」になろうともがき挫折する、若者の心の奥底をあぶり出す。自身、就活を体験した一般企業に勤めるサラリーマンでもある。朝5時に起床し、出勤前の2時間を創作に充て、会社から帰宅後もまた書く生活だと言う。作家という職業からも決して逃げない姿勢を示す。これまでは冷静な観察者の目で、若者を追ってきた朝井さん。これからは、社会の第一線で格闘するサラリーマンに焦点を当てるのだろうか。こうした平成の若者がいきいきと活躍する時代が訪れるのはうれしいものである。

★2013.1.20(日)4℃ 晴れ(大寒)
きょうは大寒。幹線道路は雪も溶けてきているが、横道に入ると凍っており注意が必要だ。道路が、磨き上げた鏡のように凍結しているところもある。転倒やスリップ事故にはくれぐれも気をつけたい。受験生にとって、今日で大学センター試験も終了し、ツルツル滑る氷を連想させる鏡は遠ざけたい存在のひとつかもしれないが、ものは考えようである。プラス思考で考えたい。例えば「明鏡止水」といえば、一点の曇りもない鏡、静止した水のように、澄んだ心持ちのことであり、気を静め、これまでの勉強で蓄えてきた自分の実力を信じて試験に臨めば、きっと好結果が待っている。過去の努力を映す鏡は未来を裏切らないと思う。午後から、毎月定例になっている親友宅での護摩供養にでかけた。新年最初の「般若心経」を唱えることにより、自分を律し精神統一でき、まるで、頭の中の宇宙旅行へ旅立つようである。心身共に引き締まる。今年もよい年でありますように。そして志縁の仲間が自然体でつながりますようにと手を合わせる。そして我々世代のヒーロー「大鵬」が亡くなった。全盛期と日本の高度成長期が重なる。豊かになろうとする日本の熱気と大鵬の強さが、どこかで重なった。昭和の星が輝きを終えたが、感謝の意味も含めて黙とうせざるにはいられなかった。

★2013.1.19(土)晴れ&小雪 1℃
今日は朝から晴れ間が見えて、仙台から川崎へ向かう途中の釜房湖も湖面に氷がはりキラキラと輝きまぶしい。ワカサギ釣り客も日増しに増えてきている。あすは「大寒」。暦の上では節分まで向こう半月が寒さの底だ。それでも季節は歩み、日脚は伸びる。さあ、もうひと頑張りと思いながら、雪べらを握る手に力を込めて雪かきである。ひとかきひとかき春に近づいてくる。冬ではあるが、私はワイン好きなので、毎晩欠かせない。特に旅した場所では地元産ワインに挑戦する。特にカリフォルニアは、本家フランスに追いつけ追い越せの勢いで、ナパ地区などを中心に、日本ではおがめない作り手の逸品がずらりと並んでいる。しかも日本より格安で、「いろんな種類を飲んでみたい」と調子のいい気分になる。その中でうってつけの店があった。100本以上の米国産ワインを試飲できるのである。仕組みは簡単。20ドルのカードを買って、好きなワインを自動販売機から直接注ぎ込むだけ。1杯は三口程度でなくなる量だから、いろんな種類を味わえるというわけだ。1杯2ドル(約160円)からで、普段なら手が届かない高級ワインでさえ17ドル(約1400円)程度なので得した気分になる。今年もまた自作の「こだわりワイン」に挑戦して、自分好みのワインを薪ストーブの前で炎に揺られながらじっくりと飲みたいものである。


★2013.1.17(木)雪&晴れ 0℃
今日で阪神・淡路大震災が発生して18年たった。時刻は朝の5:46である。ちょうど、東京本社勤務で単身赴任生活をしている時であり、月曜日の朝6:04始発の新幹線で東京へ向かう途中にこの状況を聞いた。東日本大震災の時刻も14:46であり、因縁かもしれないが46分が同じである。東京到着と同時に我々「通信キャリア」(NTT)として災害復旧本部を立ち上げ、兵庫・神戸の電話交換所の設備復旧支援に2週間程度でかけたことを思い出す。災害支援といえば自衛隊や消防、警察などをまず想像する。その陰に隠れがちだが、一般の自治体職員そして社会インフラを担う会社員も忘れてはいけない。18年前がそうだった。人を救うのは人しかいないと思う。共助や互助というと、堅苦しいので、『お互いさま』で支え合いたい。肩を貸したり貸してもらったり、である。「お互いさま」。ああ、日本にはいい言葉があるとつくづく思う。降りしきる雪の中で川崎の家の前にある30cm程度の雪かきをしながら「お互いさま」の言葉を脳裏に浮かべ、汗を流した。


★2013.1.16(水)曇り 2℃
仙台でも14日の積雪が半分以上は残っているが、気温も多少高くなり溶け始めた。東京では「積雪8センチで都心混乱」というニュースが報じられ、けが人が約千人出て交通網がズタズタになったらしい。不意打ちの雪は、もっぱら厄介な災難として報じられた。しかし私たちは雪による恵みも知っている。食物の味を深くし、衣服や住まいにも独特の工夫を生み出す。人の心も鍛えるのも北国の雪なのである。首都圏に降るたび、雪は悪玉のように扱われる。だが、たかが積雪8センチ。北国育ちは、ついつい雪に味方したくなる。30代初め、秋田能代に住んでいた頃、「雪が降り続く」と言わず、秋田弁でノソノソど降ってノッソラど積もる、と言っていた言葉を思い出す。下からビュービュど吹き上げる地吹雪が強烈で、きりきりする寒さの中、連日の雪片付けはこたえたものだ。今は家の周りの雪の山、地吹雪を見るとうんざりするが、北国では、七つの雪を口ずさんだ。「こな雪、つぶ雪、わた雪、みず雪、かた雪、ざらめ雪、こおり雪」と、こう呼べば憎たらしい雪も違って見えるかもしれない。押しつぶされず、したたかに雪と付き合うのもたまには良いかもしれない。さあ明日は川崎で雪片付けが待っている。

★2013.1.15(火)雪&晴れ 1℃(積雪17cm)
1月のこよみを見ていると、あらためて日本人の「初もの好き」に感じ入る。初詣、初荷、初夢、初水天宮、初薬師、初金比羅、初観音。そして相撲の初場所。横綱日馬富士をはじめ、しこ名に「富士」の名をつけた力士が多い。北の富士、千代の富士、旭富士。現役の番付表でも、この二文字は目立つ。富士東、佐田の富士、宝富士。日本一高い霊峰の力を得て、上位を目指す意気込みが伝わってくるようだ。意匠系建築家を目指している東京の息子より書籍が送られてきた。自分の設計した学校が建築デザイン専門誌「GAJAPAN」(流山市市街地区小中学校併設校:基本設計),「新建築」(熊本県宇土小学校:完成済)に掲載されたとのこと。どんな形にせよ後世に残ることはうれしいものである。厳しい入札コンペで受託し建築家の端くれとして、親馬鹿ではあるが自分の進む道を究め、富士山頂のような高みを目指してほしいと思う。どんな山も一歩から。そんな志を。 冬の1月末から2月上の富士山はダイヤモンド富士と呼ばれている。私も久しぶりに29-30日と富士絶景めぐり(河口湖・山中湖・西湖・精進湖・本栖湖)に出かけ富士山の高みを少しでも味わってきたいと思う。

★2013.1.14(月)雪 0℃(積雪20cm)
今日は朝から大雪に見舞われた。この雪で裸参りは決行するのかとの一抹の不安は朝から集まった某会社の社員のやる気に吹き飛ばされた。小正月の伝統行事「どんと祭」そして恒例の裸参りには約110団体、約3000人が参加した。一番町から仙台市青葉区の大崎八幡宮までの4km、約1時間をかけて、白いさらしに身をまとい総計35人のメンバで堂々と行進した。今年1年の無病息災、家内安全を祈願し冷え切った体を赤々とした炎で温め御神火に手を合わせた。当たり前ではあるが皆で笑顔を忘れず健やかに過ごせるよう祈った。きっと御利益があることを信じながら、社員の「きもち」がひとつになる高揚感そして、縁によりこの場にいられる幸せを感じる。終了後、寒さで凍りついた身体に銭湯は心地よい。心身ともに生き返る。そして打ち上げの懇親会での新たな決意表明。「きもち」がひとつになり成し遂げる素晴らしさを体験できたことを誇りに思う一日であった。

★2013.1.13(日)晴れ 4℃
昨日は新年会等で二日酔い気味の状態で今朝を迎えた。新聞を見ると南半球のオーストラリアが、年明けから記録的な猛暑に見舞われている。首都のキャンベラや大都市シドニーのある南部のニューサウスウェールズ州では、気温が過去最高の47・7度に跳ね上がった。水銀柱が破裂しないかと心配になる。裏腹に、北半球の日本は北部を中心に記録的な寒さに震えている。北海道では最高気温が0度を下回る「真冬日」が続き、氷点下31・7度を観測した地域もある。両国の気温差は80度近い。地球がオーブンと冷凍庫の中に同時に置かれたのと同じである。今日の川崎は珍しく暖かいが、相変わらず風が冷たい。酔い覚ましも兼ねて今日は悠々ファームの耕運機の手入れを行った。11月末以来、ずっとほっておいたのでエンジン、ギヤ、回転刃等心配していたが、エンジンも順調にかかりオイルもOKで試運転しても異常なしであった。今年の春の活躍を願って念入りに磨きをかけた。オーストラリアからは海水浴場や満開の花の写真が届いているし、沖縄ではもうウグイスが鳴いた。南国はゆっくりとだが着実に、春は近づいているが、しかし、こちらはまだまだ。。。。。


★2013.1.11(金)晴れ 2℃(風強し)
今日で震災が起きて1年10か月が経過した。昨日も震度3の揺れがあり、思わず身を構えた。いつ起きるかしれない震災等を忘れないためにも毎月11日は黙とうを欠かさない習慣となった。1月第2月曜日が成人の日となり、某職場でも成人を迎える社員がおり、朝の朝礼で激励のあいさつが社内に響く。私は20歳と聞くと必ず思い出す。「旅に出よう/テントとシュラフの入ったザックをしょい/ポケットには一箱の煙草と笛をもち/旅にでよう/出発の日は雨がよい/霧のようにやわらかい春の雨の日がよい…」(高野悦子「二十歳の原点」より)。一人の女子学生が残した日記の一こまだ。穏やかな言葉が奏でる青春の旋律。一見、そんなふうに映るが、この旅は死への暗示であり、1960年代末、若者たちは政治の季節の中にいた。彼女も学生運動に加わり街頭に出た。「慣らされる人間」になりたくないと。けれど、その鋭敏な感受性のゆえか自他に向けた視線は疑いを深め、二十歳にして自らの命を絶った。おめでたい成人の門出にこんな話を持ち出して恐縮だが、未熟であること。独りで歩くこと。弱さと気負いと。あまりに性急に背伸びをすれば、時に危うさもはらむ。かつての短く痛ましい生の軌跡から何を学んだらいいのか。今また若い人たちにとって現実は厳しい経済の風が、行く手を重苦しくしている。そんな揺らぎに日々、立ち向かい、あらゆるものにぶつかり、泣いたり笑ったり、悲しんだりすることができる人に。未完となった先の女子学生の願いだとこの歳になって感じる。今私が大人へ旅立つ人たちに贈る言葉として伝えたい。


★2013.1.10(木)晴れ&曇り 2℃
今日の賀詞交換会の中で会社の悩みについてこんな話を聞いた。うつ病など「心の病」を抱える従業員が、40代で最も多いと言う。成果主義型の人事制度の中で、管理職に就けず、権限がないまま責任だけが大きくなっていく40代特有の状況が、背景にあるらしい。心を病んでいるのは、教員の世界も同じ。文部科学省の調べで、2011年度にうつ病などで休職した公立小中高校の教員は5274人に上った。ここ数年、微減傾向にはあるものの、調査を始めた1979年度の約8倍。依然として深刻な状況は続いているらしい。われらの40代時には信じられない事態である。論語の中の孔子の言葉に「四十にして惑わず」がある。40歳ともなると、知力、判断力が備わり、自分の生き方についてあれこれ惑わなくなる―という。ところが、現代日本の40代は大いに心を惑わせている。現代のストレス社会を象徴しているのだろうか。精神的緊張が持続し、生きづらい世の中だ。論語が諭すように、「五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)う。七十にして心の欲する所に従えども、矩(のり)を踰(こ)えず」と生きられれば理想であるが、40代の方々に別次元で森林や大地で汗水流す生活を体験することをお勧めします。多少は吹っ切れるのではと思うが。。。。年を重ねるごとにシンプルに!!!


★2013.1.9(水)小雪&晴れ -1℃
今日は朝から雪模様で川崎で約5cm程度の積雪であるが、午後には止み、お日様が顔を出し始めた。最近、すっかり冬に手放せなくなった暖房具=ゆたんぽにお世話になっている。薪ストーブで沸かしたお湯を使い「ゆたんぽ」は近年の我が家の必需品になっている。巷でもエコブームですっかり復権し、定着したようすだ。漢字で書くと「湯湯婆(たんぽ)」。婆は母親や妻の意味もあり、体温を感じるように抱いて寝ることから名が付いたという。夕食後、湯を入れて寝床を温め、翌朝、その湯で顔を洗う習慣も楽しいものである。今日は休みでもあり、ゆっくり起床しゆたんぽの冷めかけた湯で洗顔のお世話になった。又今日はちょうど、川崎のOHさんに依頼していた看板が出来上がってきた。想像通り、桜の木に善光寺貫主より頂いた書体がマッチしている。早速、全体に水性ニスを塗り、カシュー(うるし)の塗料で文字書きを行った。自分でも言うのはおかしいが、なかなかの傑作である。友人のお寺用の看板として単なる「物」を超えた親しみとして玄関を飾ってくれることを期待したい。


★2013.1.8(火) 小雪&晴れ 3℃
正月3が日はお雑煮をいただき、そして、とろろご飯、7日は七草かゆ、11日にはお供えした鏡餅(鏡開き)と決まっていた。14日は裸参り、小正月(15日)は幾つもの根菜を大量に煮込んだ野菜汁だった。巡る季節に応じ家々には昔からの習わしがあり、続けられてきたはずである。年中行事も同様。小正月が過ぎれば、節分、ひな祭りと続く。そして七夕、十五夜、七五三…。四季それぞれに日本古来の行事があり、日々の生活に取り入れられ、暮らしを彩ってきた。しかし核家族化が進み、各家庭で行われてきた習わしやしきたりだけでなく、年中行事も次第に廃れてきているという。地域の祭りや行事なども過疎化と人口減少が衰退に拍車を掛けている。寂しい限りだ。盛んになるのはクリスマス、バレンタインデー、恵方巻など商業ベースに乗ったものばかり。それはそれで楽しい、イベントにも似た行事でもあろうが、どこか心の中に引っ掛かりが残る。季節の移ろいを感じ、四季を愛してきた日本人。年中行事は、自然への感謝と人々の健康と幸せを願った先人の知恵でもあった。それは暮らしに潤いとゆとりを与えてくれる。新年を迎えて、歳のせいもあるが、今年は「暮らしの歳時記」を大切にすると同時に日本古来の風習にもこだわっていきたいと思う。

★2013.1.7(月)晴れ 4℃
きょうは七草。セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロと春の七草を入れたかゆを早速朝に頂いた。七草はどれも野山にいち早く訪れた春の事触れだ。古来、七草粥を食べるのは万病よけとされるが、正月休みで荒れた胃腸にもちょうどいいとされている。七草粥の淡雪のような感触と、若菜の緑が目にも鮮やかさが美しい。自然の恵みをそのままにいただく質素な七草粥に、忘れてはならない日本の豊かさを思う。高度経済成長で手に入れた「豊かさ」の中で食卓の風景は一変し、先進国で最低水準という39%の食料自給率(カロリーベース)は一体何なのだろう。そしてきょうは仕事始めPart2の日でもある。ピリッと寒い日でもあるが、朝礼あいさつ時には緊張感が漂う。この1年、お客様満足度(CS)と社員満足度(ES)が両立できるようあいさつした。自らも組織の中での規律そしてモラルを磨きたい。そして年頭で記した志縁と感謝のきもちを忘れずに活動することを誓いながら、日本の本当の豊かさは何なのだろうと考えさせられた。

★2012.1.6(日)晴れ&曇り 1℃
新年早々、新聞記事を見てびっくりした。きのう東京・築地市場のマグロ初競りで222キロの大間産クロマグロに史上最高値が付いた。1億5540万円。まるで宝くじの高額当選、夢のような金額だ。大間産マグロが昨年付けた過去最高値5649万円の約3倍だ。津軽海峡産マグロが品薄でご祝儀相場とはいえ、デフレの世の中、空前の破格値に驚く。落札したのは昨年と同じチェーン店。頭は小さく、腹がプンと膨らんだ良型のマグロは早速、大トロ1貫約400円の通常価格で提供されたとか。脂が乗り味は格別だったのに違いないと思うが。。。朝9時より薪割りの開始である。昨年、友人が差し入れてくれた公園の樹木である。やはり切れるチェーンソーは違う。いとも簡単に切れる。改めて刃研ぎは大事であると痛感させられた。午前中には何とか完了し、午後からは久しぶりに「じゃっぽの湯」でまったりと。。大きな風呂、そして冬の温泉は格別で体にビリビリと染み入るようである。温泉から帰ると、タイミイングよくKNさんが初売りで購入されたピカピカPCの設定依頼に訪れた。OSがWin8であり、私にとっても初めてであるが視認性に優れ使いやすくなったようだ。ネットを通して多くの仲間と楽しみたいものである。

★2013.1.5(土)晴れ 1℃
今日はやっと時間がとれたので、朝から初詣に出かけた。朝9時頃であったが誰も参拝客はおらず、神社を貸切にしたようであり、気分が良い。池の水も凍っており寒い一日のスタートである。「二兎(と)を追う者は一兎をも得ず」。欲張って一度に二つのことをしようとするとどちらもうまくいかないことわざにもあるとおり、お願いごとはひとつにしている。でも今日は貸切であるので二つをお願いした(?)。その戒めを知りながら、あえて二兎を追うにはよほどの覚悟が要るが、志縁がつながることを信じて巳(み)年にあえて二兎を追うことに挑戦してみたい。うまくいきますように。。。午後からは年末ヨーロッパ旅行に出かけたSIさんがいらっしゃった。 ヨーロッパは歴史と建造物を大事にする風習があり、今でも数多くの古き街並みが多く残されている。スペイン・マドリード(港町)で1週間も滞在し、海を眺めながらのクリスマス。。。しかし、旅慣れたSIさんも最後は食べ物・水は日本が一番と。。うらやましいとは思うが日本の四季の彩り、繊細な食べ物、純粋な水。。。やはり日本は素敵である。SIさんの写真をお借りしてマドリードの雰囲気を味わいましょう。

★2013.1.4(金)曇り 1℃
初詣、初売り、初夢…。年の始めに何かと「初」をつけるのは、心を新たにするよすがとした先人の知恵か。おとそ気分の三が日も過ぎ、今日が初仕事という人も多いのではないだろうか。でも6日まで休みの人も多いだろう。帰宅すると、多くの手紙が届いている。昨年の志縁を通した仲間からのお礼状である。PC活字とは違い、自筆の手紙は味わいがあるし言葉の重み・意味も深く心に染みる。TVのSW(BS-TBS)を入れると、ドナルド・キーン氏(90歳)が話しているではないか。2011年10月19日に仙台市国際センタで講演を聞いた場面を思い出す。3月11日発生した東日本大震災を契機に、コロンビア大学を退職後は、日本国籍を取得し日本に永住した。芭蕉の奥の細道の跡を訪ね東北をこよなく愛している(松島、金色堂)。2011年9月1日には、永住の為来日し『家具などを全部処分して、やっと日本に来ることができて嬉しい。今日は曇っているが、雲の合間に日本の畑が見えて美しいと思った』と流暢な日本語で感慨を語った。日本人以上に日本を愛し、日本文学を究めている。言葉の先にあるのは美しき日本である。この言葉を受け止め、私ももっと日本をそして住んでいる地域を愛していきたいと改めて思う。☆追伸:1/5も連続してBS-TBSで放送があります。興味のある方はご覧ください。

★2013.1.3(木)曇り 1℃
朝からニュースで全国各地では初売りで大変なにぎわいの様子、そして毎年恒例箱根駅伝の熱戦模様を報道している。年の初めはやはり心浮き立つものがある。宗教学者の山折哲雄さんが、ストレス社会を生きる現代人に、素朴な心の健康法をある著書で勧めている①河原で風に吹かれ、ただ川の流れを眺める。あるいは、②山中に庵(いおり)を結んで暮らした良寛さんのごとく山道を歩いてみる。そうやって「天然の神々」に出会い、体に備わる自然治癒力を引き出すのだという。森や海や川と共生してきた日本人の“遺伝子”が自然と共鳴し、安らぎをもたらすのだろうか。私も広瀬川川沿いを歩きながら、水面を渡る冷たい風を浴びながら心地良さを感じる。生まれ育った場所であるので何となく自然体に変わる時でもある。この季節の木も草も枯れ果てた中で、松だけが青々と生きている。そんな冬の松を「寒青(かんせい)」と言うそうだ。明日からは私とパートナーも仕事始めである。この松のように、凛として青々と、そして活(い)き活(い)きと活動開始である。


★2013.1.2(水)曇り&小雪&小雨 1℃
新年は本来、冬至の祭りに由来し、太陽の再生を祝うものだという。今日初めて川崎の自宅前より日の出を見た。やや雲がかかっていたが、やがて東の空の雲が紫色に染まり、橙(だいだい)色に変わる。それは赤みを増して広がり、てれくさそうに雲の中からまぶしい太陽が顔を出した。朱色の光は山々を照らし、田畑や鳥を照らす。あらためて知らされたのは、悠然とした営みの中で刻々と変わる自然の光景だ。清々(すがすが)しい大気の中に戸を開ける音が響いてくる。寒さは厳しいが、正月の太陽の光を家の中に入れるべく戸をしばらく開けたままにしておいた。今日は家族で餅つきである。お客様もあり一緒に掛け声が大気の中に響きわたる。今日もおいしくいただき、感謝である。玄米餅も新メニューに加わり、甘味と油っぽさが口の中に充満する。たいらげた後は亘理町のSさんの楽しい腹話術に魅せられる。新年を祝う笑いに満ち溢れた一日であった。

★2013.1.1(火)晴れ 3℃
冷たく晴れた空高く、鋭く、細くたなびく飛行機雲を見るのが好きだ。冷気に身が引き締まる感覚が爽やかだ。今日、元旦の空を見上げてみた。青い紙に描いたような飛行機雲が見える。人生の師匠と尊敬する宮沢賢治も書いた。「あなたの方から見たらずゐぶんさんたんたるけしきでせうが/わたくしから見えるのは/やっぱりきれいな青ぞらと/すきとほった風ばかりです」(「眼(め)にて云(い)ふ」)いつも希望を持ちたい。地球の上ではいつもどこかで朝が始まっている。自分たちの周囲が惨憺(さんたん)たる景色に見えたとしても、雲の上には青い空が広がっている。 「一年の計は元旦にあり」という。一年をどう過ごか。「何事も初めが肝心」というのがことわざの趣旨。きょうは向こう一年間の模範となる一日にしたいものだ。