
■2013活動日誌9月■


★ 2013.9.30 (月) 晴 22℃
今日で9月も終わり、会社では上半期をもとに下半期の見通しを立てながら対策を練る。こちらの対策はいかに! 地上に降った雨粒が少しずつ集まって、絶え間ない流れが生まれ、高い方から低い方へ。いつか一本の川となり、母なる海を目指す。そんな自然の営みに人はさまざまな恩恵を受けてきた。地下の川のような流れも、休まずにとうとうと海に注いでいる。阿武隈山地から集まる豊かな伏流水が福島原発敷地の地下を1日に800トン流れ、半分が建屋地下で新たな汚染水となる。敷地海側からは1日300トンが海へ染み出している。政府が重い腰を上げたが、抜本的解決策は見つからない。対策の柱とされた汚染水処理設備は1日足らずで停止するなど、心もとない。首相が海外で公約した「コントロールされている」との発言がうつろに響く。厄介者の汚染水だが、本来は清流なのだ。地下水に罪があるわけではない。汚しているのは、人間が制御できると過信していた原子炉の方である。あらためて罪の深さを思いながら、固唾をのんで危機的事態の推移を見つめるしかないのだろうか。

★ 2013.9.29(日) 晴&曇り 22℃
「見せましょう、野球の底力を」。この誓いを見事に果たした東北楽天の嶋基宏選手は3年前、球場の真ん中で呼びかけた。「東北のみなさん、絶対に乗り越えましょう、この時を」「この時を乗り越えた向こう側には、強くなった自分と明るい未来が待っている」と語りかけた。そして朝ドラ「あまちゃん」。28日で放送終了し、これほど惜しまれたドラマがかつて、あっただろうか。ジャマイカのリズムを取り入れたオープニングテーマ、ヒロイン、アキの三陸なまりも、耳に残って離れない。じぇじぇじぇの感嘆詞の存在感。けれども、何より心に残るのは、すべて秋空のようにからりと晴れたあの明るさである。東日本大震災という未曽有の悲劇を避けて通れない設定のもと、無理なく貫かれた朝ドラらしい明るさに、元気とやる気をもらいました。私も粘り強い東北の底力を発揮するためにも笑顔を忘れずに過ごしたい。


★ 2013.9.28(土) 快晴 22℃
暦の上では立秋からもう1カ月半も過ぎたが、秋の気配を実感するのはむしろこれからである。朝夕はだいぶ涼しくなった。この夏の猛暑が身に染みている体には寒くさえ感じる。今日、起きてみると、蔵王連峰は真っ青な空にそびえたっている。そして誘われるように、刈田岳・熊野岳・お釜へ出かけた。登るにつれて赤・黄色の木々の葉の彩が濃くなってきており、心もウキウキしてくる。エコーライン、ハイラインを登りきり、山頂へ。雲ひとつなく、青空の下で朝日に照らされたお釜がキラキラと輝いている。山頂の温度を測ってみると7℃。山頂の紅葉は八分程度かな。すがすがしさを感じながら深呼吸してみる。なんてすばらしい景観で至福のひとときを過ごす。秋は爽やかで過ごしやすい。そしていろいろと楽しみの多い季節とされる。果物や魚介類が豊かで、食欲をそそる。暑からず寒からずで、スポーツや芸術活動、読書にもよく似合う。季節の移ろいを、肌で感じながら暮らしの豊かさにも生かしたい。


★ 2013.9.27(金) 快晴 22℃
朝からピリット寒く、蔵王連峰のもと秋晴れの青空が広がる。家の周りの田んぼの稲刈りも半分程度終えようとしている。黄金色の稲穂と青空のコントラストがきれいだ。こうした自然界の澄み切った空間とは別に人間界では悲しい言葉の暴力が響きあっている。言葉は人と人の間の潤滑油になるし、人から人に向く凶器にもなる。悲しいかなその例も私たちの周りにいつも存在する。ある官僚の言葉の暴力は東日本大震災の被災地に向いている。復興庁で被災者支援を担当していた幹部職員が、被災者を支援する市民団体を「左翼のクソども」などとツイッターで中傷していた事例があった、そして同様の官僚が経済産業省にもいたことがきのう分かった。「復興は不要」「もともと、ほぼ滅んでいた東北の過疎地」と自身のブログに書いていた。「年金支給年齢をとっくに超えたじじぃとばばぁが既得権益の漁業権をむさぼる」とも書いている。国を支えるべき公務員(官僚)のこの言葉に、はらわたが煮えくりかえってきた。国のためにまじめに働いている大勢の官僚、公務員の胸中を察すると、「本当に情けない」の一言だけである。



★2013.9.26(木)晴れ 24℃
楽天、ついにパリーグ初優勝。創立9年目。TVを見ながら、最後はヒヤヒヤしながらも田中マークンが締めてくれた。東北に勇気と感動を与えてくれて本当にありがとう。涙がでるくらいうれしい限りだ。さて、日の入りが早くなってきた。暑さも和らいで、過ごしやすい秋の夜長、買ったまま読破できなかった長編や気になっていた本に思わず手が伸びる。「睡眠導入剤」代わりに寝床に本を持ち込む。子どもが母親から絵本を読んでもらうように、入眠の「儀式」といえそうだ。静寂の中、趣味の雑誌を眺める。楽しい夢に出合えそうな気になり、次第にまぶたが重くなる。枕元で読む本には注意が必要な時もある。面白すぎたり、悲しすぎたりすると、かえって気持ちが高ぶる。まんじりともせず、朝を迎えかねない。長い夜の過ごし方は難しい。でも今日は楽天のおかげで、ちょっとアルコールも入り、ぐっすり眠ることができるかな。。。。。

★ 2013.9.25(水) 曇り 25℃
100歳以上の高齢者は過去最多の5万人を超し、平均寿命は男性79.94歳、女性86.41歳。長寿国の日本である。川柳でサラリーマン川柳は有名だが、シルバー川柳(全国有料老人ホーム協会)もある。読んでみると、加齢による肉体や容姿、記憶力の衰えを嘆いたり、明るく笑い飛ばしたり。シミ、しわ、入れ歯、頭髪の定番に加え、加齢臭など新たなキーワードも出てきている。その中でユーモアと納得の傑作を紹介してみると ①<「先寝るぞ」「安らかにね」と返す妻> ②<期限切れ犬にやらずにオレに出す> ③<検査あと妻のやさしさ気にかかり> ④<骨が減り知人も減るが口減らず> ⑤<耳遠くオレオレ詐欺も困り果て> ⑥<お医者様パソコン見ずにオレを診て> ⑦<金貯めて使う頃には寝たっきり> ⑧<子は巣立ち夫は旅立ち今青春> ⑨<欲しい物今じゃ優しさだけになり> 腹の底から笑えるような前向きな生き方、そして円熟した人生が送れるよう人生の先輩方にエールを送りたい。

★ 2013.9.24(火) 晴れ 27℃
街中は楽天がリーグ初優勝に向けマジック3のボードが誇らしげに掲示されており、いよいよ今週にも決まるだろう。そして、とうとう最終週を迎えるNHK「あまちゃん」。10月からどうやって朝のモチベーションを高めようかと気を揉むくらい、大のお気に入りである。架空の町・岩手県北三陸市を舞台に、さまざまな人々が魅力的に描かれている。実在した1980年代のアイドルの映像や、AKBを思わせるユニットも登場。マニアックな挿話や小道具がちりばめられ、何とも心憎い設定だ。何より震災にも屈しないヒロインや周囲の人々の明るさが、一日の始まりにはうってつけだ。「あまちゃん」の挿入曲としても使われている宮沢賢治が作詞・作曲した「星めぐりの歌」。♪あかいめだまのさそり/ひろげた鷲のつばさ/あをいめだまの小いぬ/ひかりのへびのとぐろ/オリオンは高くうたひ/つゆとしもとをおとす♪ ふと、折にふれ、口ずさむ。今月21日は宮澤賢治”没後80年”。このマッチングもいい。何とか「あまちゃん」続編を期待したい。。。。NHKを見直すほどの素晴らしい番組であった。

★ 2013.9.23(月) 秋分の日 曇り 25℃
やはり、自宅の布団では良く寝れて、何となく疲れもとれたようだ。一週間病院にいたせいかもしれないが、自宅での朝の目覚めの解放感が心地よい。青空の下、赤トンボが舞い、黄金色の稲田に収穫音が響く。先日の台風18号の被害も少なく、何とかここまで来た。各地で「ササニシキ」「ひとめぼれ」の新米の刈り取りが始まっている。自宅等で食べる分だけのわずかではあるが、今年は友人のコンバインの応援をいただき、刈り取りを終えた。今年は長雨もあったが8月の天気に恵まれ、出来は平年並みに落ち着いた。そして田んぼの周りでは小さな秋もいっぱい見つけた。ハギ、クリ、りんご、菊、虫。。 きょうは秋分の日。彼岸の中日でもある。田んぼの稲を見ると「実るほど頭を垂れる稲穂かな 」を思い出す。先人たちは謙虚であれと稲田から学んだ。親から子へ孫へ。過去から未来へ。人はみなつながっている。住んでいる土地がもたらす恵みに感謝しながら、食べ物の大事さを病気を通して、改めて考えさせられた。

★ 2013.9.21(土) 晴れ 27℃
ある本を読んでいると、日本人が順番待ちの列を崩さない姿は外国の人から賛美されている。昔に比べて現代人はせっかちになったと思っていたが、案外そうでもなさそうだ。ある時計会社の「時間意識調査」が面白い。例えば総合病院で診察を待ち始めてから45分以内にイライラする人は半数にすぎない。10年前は7割近くいたらしい。役所の窓口、信号待ちなどでも似た傾向というから、日本人は気長になりつつあるらしい。なぜ? 携帯電話が時間待ちのイライラ解消に役立っているとか、スローライフ意識が広がっているとか、さまざまな理由はあるが考えてみると日本人は、もともと待つことが好きだったのかもしれない。19日の十五夜。そして20日は十六夜(いざよい)の月は「きょうより遅くいざよう、つまり、ためらうように昇ってくる月を待つ」。今日21日は立待月(たちまちづき)で「立ったまま待てば、顔を出す」。月光に誘われ、気長に一杯飲みたい心境である。やっと明日で一時退院できる状況になった。そして10月15日再入院、17日手術日と決まり、待ち時間は長いがイライラせずにスローライフ感覚で待ちたい。そして、決戦の消化器外科(4F)に備えて体調を整えておかねば。。。

★ 2013.9.19(木) 晴れ 27℃
今日も爽やかな秋晴れとなり、大雨で大気が洗われ、澄み切った空が広がった。今日は胃カメラ検査も午前中で終わり、午後からは多くの友人も激励に駆けつけてくれた。今日19日は「中秋の名月」だ。秋の真ん中にあたる旧暦8月15日を中秋という。今夜は十五夜、自然の恵みに感謝する日でもある。豊かな実りが施しの気持ちを生む日である。十五夜は、真ん丸な月が空に浮かぶと思われがちだが、満月とは限らない。月が地球を回る1日の周期と、地球が自転する1日の時間に微妙なずれがある。1カ月で月の位置が半日分変わると、昼間に満月を迎える。最大で2日ずれることもある。今年はぴったり満月になる。次は8年後までないらしい。本来なら真ん円い月に、団子やススキをはじめ芋や豆など農作物を供え、秋の実りと収穫に感謝しながら「月見の宴」を開催したいものだ。明日も腹部超音波、手術用胃カメラ、胃透視と3件の検査が続くが、今宵はそのことも忘れ、じっくりと鑑賞したいと思う。

★ 2013.9.18(水) 晴れ 27℃
子どものころ誰にも覚えがあるのではないだろうか。学校帰り、先生から「真っすぐ家に帰るように」と注意されても、ついあちこち寄り道をして、親からお目玉を食らう。今の時期なら山に入ってアケビやクリの実を探したり、稲刈りが済んだ田んぼでトンボを追いかけ回した。友達の家に転がり込み漫画を読みあさったりもした。要は、道草を食っていた。「道草を食う」とは、馬が道端の草を食べて目的地に着くのが遅くなるという意味。“道草少年”はどうも動物並みの感覚だろう。私の場合も今回、偶然にも健診にて病気が発見され、寄り道せざるを得なくなったが、物事は考えようだ。多少は人生の歩みをとめて、適当に脇道に入り道草を食うのもさまざまな局面に出会い、新たな発見があるかもしれない。途中にいろいろと挿話を挟んだ方が楽しい道行きの人生になりそう。長い人生、つまずいたり迷ったりする。道草の経験をきっと生かしていきたいと思う。

★ 2013.9.17(火) 晴れ 27℃
日本人は忘れっぽいとも言われる。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」といった言葉もあるぐらいだから、的外れの指摘ではないのかもしれない。あれほど暑かった夏をふと忘れさせるくらい、昨日までの台風はすごかった。そして季節の移ろいを迎えている。春夏秋冬、日本の美しい風景は四季によってがらりと表情を変える。日照りや極寒に悩まされても、その季節に順応し、人々は暮らしを営んできた。地震や暴風雨、火山の爆発など日常を超えた大災害も度々あった。古来より二百十日ごろに多いとされる台風、その台風18号は暴風雨となり、日本各地を襲った。防災の備えが進んだ現代ですら、逆らうことができない自然の力を見せつけられた感じである。日本人は、山でも大木でも岩でもご神体として手を合わせ、平穏を願ってきた。それでも訪れる防ぎようのない天災には、耐えて皆で力を合わせて再起を図ってきた。台風の後には澄んだ青空が広がっている。自然の美しさと脅威を一体として受け入れる。忘れっぽいのではない。自然から学んだこの順応力そして教訓が、人の心に刻んでおくと同時に次へと向かう糧としたい。

★ 2013.9.16(月)雨(台風18号) 22℃
今日は敬老の日だ。65歳以上の高齢者人口は3186万人で総人口に占める割合は25%に達している。20年後には3人に1人が高齢者になる見込みである。老いの自覚は人それぞれ、とらえ方も時代によって変わる。アンケートによると団塊世代に「高齢者は何歳から?」と尋ねたら、8割が「70歳以上」と答えたそうだ。世界保健機関の定義「65歳以上」はそろそろ改めるべきではないだろうか。若さ偏重の風潮が生まれたのは戦後であるが、実は調べてみると江戸時代は老いが尊ばれていた。寛政の改革を進めた松平定信は白河藩主のころから、「敬老の日」を設けて高齢者を城に呼び、意見に耳を傾けた。足腰の弱った者には駕篭を差し向けたほどだ。人生経験豊富な高齢者の情報や知恵を政治に生かそうとしたのだ。若さより老いに価値を置いた社会である。老いを表す言葉も大事にした。高齢の域に達することを「老入(おいれ)」と称した。現代の「老後」より、実に前向きだ。江戸の庶民は「いい老入」を迎えることを人生の目標にしたそうだ。人口減少社会で、大勢の元気な高齢者の知恵と力を生かせないか。私も「まだまだ先のこと」と自分に言い聞かせながら、「いい老入れ」が迎えられるように、病院にいながら、老いに思いを巡らすのも悪くない。

★2013.9.15(日) 雨 24℃
病室の8Fの窓に台風の影響で雨がたたきつけている。その向こうには秋めいた木々やビル群が雨に打たれ、ちょっとセンチメンタルな気分になる。昔の人々は「もののあはれは秋こそまされ」といった。四季のなかでも、秋はひとしお寂しさが募る季節だと感じ取ってきたという。豊かな実りを迎える季節だ。それは喜びには違いないが、草木の紅葉にも象徴されるように勢いや活力が衰え、あるいは滅んでいくことも連想させる。だから季節の移ろいをとりわけ強く感じるのではないだろうか。日本人が伝統的に感じてきた移ろいの美というのは単なる変化のことではなく、華やかな時間が過ぎていきながら、変化の終わり方に焦点を当てたのが、移ろいではないだろうか。雨の日は読書が一番である。今日で台風も過ぎ去り、明日からは秋晴れの日が続く予報であるが、しばらくは静養しながら、持ち込んだ本に多く目を通したい。お気に入りのNHK連続テレビ小説「あまちゃん」も、いよいよ終盤に入った。あきちゃんの明るく前向きな姿勢を毎日見ることを楽しみにしながら、そして元気をもらいたいものである。

★2013.9.14(土)晴れ 28℃
近頃は、修理に出すと悪い部分を含めたユニット全体を取り換える、つまり直すというよりも交換することになってしまった。たとえば電気製品などでICが20個付いたプリント基板があって、そのうち1個が壊れていたとすると、そっくり取り換えてしまうから、壊れていない残りの19個も廃棄してしまう。部分修理の面倒、手間を節約した方がより合理的だという姿勢である。これとは正反対なのが障子の修理である。障子は1カ所破れたといっても全部取り換えるようなことはしなかった。そればかりか、破れた箇所を切り取って、そこに新しい紙を張ったり、おしゃれ感覚で、破れ目に紅葉の葉を張るというような粋な考えをしながら修理した。するとその障子は、修理する以前よりも美しくなった。壊れて修理した方がより良くなったわけだ。今日の商品にそういう物があるだろうか。機械はどんどん進歩して、壊れたからといって素人が手を出すことはできなくなった。専門家にしか直せないものほど進歩的で価値あるものと思いがちだ。もちろんその考えも間違いではない。物を直すということは人間にとって非常に大事なことであり、物に本当の愛情を感じる源でもある。 修理は物と人間とが一体になる瞬間でもあるのだが。。


★2013.9.12(木)晴れ 28℃
今日、CT検査のため病院へ行く途中、R286の3車線(長町鹿野地区)で信号間近の場所で、私の車の2台前を走る車が衝突し大破した。運転手のけがは軽かったが、目の前の惨状は激しいものであった。もう少しスピードさえ押さえておけば、こんな事故にはと、いまさら思うがもう遅い。今、日没時間は7月初めに比べ1時間以上早い。夕方でも明るい真夏と違い、夕闇の訪れが日ごとに早まって感覚もマヒしがちだ。しかも薄暮時は車も歩行者も背景に溶け込んで見えにくく、発見が遅れると指摘されている。 県内の事故は高齢歩行者が目立ち、この時期の午後4~8時に3割を超す人が犠牲になっている。県警は運転者には早めのライト点灯、高齢者には夜光反射材の着用を強く訴えている。
秋の夕暮れの時間帯は特に、交通事故に要注意という。「おもいやりライト運動」が全国的に推奨されている。早めの点灯を励行し運転者も歩行者も互いを思いやり譲り合う心で、事故防止を図ろうという新マナーづくり運動だ。県内でも県安全運転管理者協会などが率先して推進している。思いやりが“光る”秋の夕暮れにしたいものである。

★2013.9.11(水)晴れ 26℃
二つの「11」。日本人を含む3千人の命を奪った「9・11」米国同時多発テロから12年。大津波などで1万5千人余が亡くなった「3・11」東日本大震災から2年半。私は偶然にも二つの事故に遭遇した。一つ目は米国出張中のDCワシントンのダレス空港からサンデイエゴへ向かうため空港のロビーで待機しているところだった。二つ目はN会社勤務中に被災にあった。一生忘れられない二つの「11」である。「9・11」は過去の出来事ではなく、今もテロによる流血の危険性が常につきまとう。「3.11」の東日本大震災では被災後も将来への不安、家族や故郷を失った痛手、仮設住宅での長い避難生活などが要因で震災関連死とみられる例は少なくない。東京電力・福島第一原発の事故処理に伴う汚染水漏れも、常に命を脅かす。政府もやっと対策に乗り出す。原子力政策は国策であり、命を守る責務からも当然だ。事故の徹底処理と震災復興を着実に進めなければ「3・11」の犠牲者がさらに出ることを忘れないでほしい。

★2013.9.10(火)晴れ 24℃
東京五輪が開幕したのは1964年10月10日。同じ月の1日には東京―新大阪間に待望の新幹線が開業した。日本は所得倍増政策を掲げて高度経済成長の夢を追っている時代だった。白黒テレビの前で、小さい頃、多くの人が集まり「東洋の魔女」の活躍に声援を送っていたことが思い出される。それから49年。再び東京で五輪が開催されることになった。他の都市に比べて治安がよく、国情が安定している点や施設面が充実している点が評価された。半世紀前には、お年寄りより子どもの方が多く、社会全体に活力があった。国は貧しかったが、国債という名の借金はなかった。それがいま、少子高齢化が進み、社会の格差も拡大の一途。毎年の国家予算は、半分以上を国債に依存し、国の借金は1千兆円を超えた。そういう現状を打破するきっかけとして五輪に期待が集まる。だが、開催は7年後。その間に貧富の差がさらに広がり、社会の治安は悪化しないだろうか。国の財政が持ちこたえられるだろうか。なにより福島の原発事故は「安全・安心」な状態に収束されているだろうか。気のもめることは多いが、日本が元気になるきっかけとなることを期待したい。


★2013.9.9(月)晴れ 26℃
今日は昨日とは打って変わり、青空が広がる。朝早くからN病院の紹介状をもとに仙台K病院へ出向く。検査・診察と続き、15日より検査入院が決まる。覚悟を決めて本機会にじっくりと静養しようと思うようになってきた。外へ出ると吹き抜ける風の音や高層雲のレース模様にも、秋の気配が漂う季節となった。澄み渡る9月の空は、茜色の夕焼けがきれいだ。「秋は夕暮れ」というが、息をのむ光景に出合ったりする。山の端に入道雲、上空には筋雲…。晩夏と初秋が“同居”する「ゆきあいの空」の様相だ。青と黄色の絵の具を混ぜると緑色になるが、一面の稲穂の緑は紺碧の秋空に青を吸収されるように日ごと黄金色を帯びてきた。いよいよ収穫の秋の時期を迎える。小麦も製粉・製麺としてもうじき手元に届く。実り多い季節の到来とともに田んぼの稲も気になるが、ここは我慢して、身体を一日も早く回復し、おいしいものをたらふく食べたいものである。

★2013.9.8(日)雨 22℃
早朝5:20,ついに2020年の夏季五輪が東京に決まり、各放送局はこの快挙に賑やかに報道している。昨夜から降った雨で冷やされたのか、朝はブルッとなって目が覚める。秋の七草と言えば、キキョウ、オミナエシ、ナデシコ、フジバカマ、ススキ、クズ、そしてハギ。万葉集には160種類以上の植物が登場するが、その中で一番多く詠まれているのはハギで、我が家のハギの紅白も咲きはじめた。雨でしっとりと濡れたハギもいいもんだ。ハギなどが色づき始めた野辺では、秋を待っていた虫そしてシラサギも多く訪れる。こうした自然豊かな地を題材にしたTV番組がある。毎週土曜日(午後9時)に放送されている「小さな村の物語 イタリア」(BS日テレ)で、映像を通して教えてくれる。1時間の番組は毎回、名もなき村を訪ね歩き、村人の暮らしを紹介する。美しい自然の中で、土地を愛し、家族や隣人と支え合って生きる人々の表情が活力にあふれている。コメ・ビーベレ(イタリア語で「人生をいかに生きるか」)。こんな問いを繰り返しながら、答えを探すわけでもなく、あくまでゆったりと番組は進む。失われゆく時を追い求めるかのように…。<我々の享ける生は、心豊かに整然と生きる者には大きく広がるものだ>

★2013.9.7(土)曇り&小雨 24℃
きょうは二十四節気の白露。大気が冷えてきて、草に降りた露が白く光って見えるころとされる。猛々しかった今年の夏も、ようやく残暑が引いてきた。秋の虫たちの重奏も日増しにくっきりと響いてくる。午後からの定禅寺JazzFesに出かける前に、悠々ファームの草刈りを行い、ファームもさっぱりしたところで、準備を整えていざ出発。まずは仙台駅前からスタートし広瀬通り、そしてメインの勾当台公園へ。街中は自転車が一番で、今年もスケジュール表を見ながらあちこちと走り回る。今回は<音楽は無限大>をテーマにステージは街角で、あらゆるジャンルの音楽で溢れている。733バンドも出演する予定で、青空の秋空の下とはいかず、曇りがちで夕方からは小雨が降り出す。でも、もう天気には関係なくスイングスイング。演奏者も観客も一体となり、音楽は老若男女すべての人の心をひとつにしてくれる。今年も記念TシャツをGETし、ごきげんな一日でした。ちょうど今ごろの季節は去りゆく夏、ふと寂しさを感じて名残を惜しむ。でもJazzFesはちょうど季節の盛りよりも、二つの季節が交差するところに風情を感じる。





★2013.9.5(木)雨&曇り 25℃
今日は朝から天気が不安定である。病院診察の帰りに図書館へ立ち寄る。「スーパーセル」という聞き慣れない言葉をよく聞くようになり、調べてみると、竜巻の原因となるのは巨大な積乱雲だ。直径数10キロにも及び、激しい気象変動を引き起こす。日本での発生は極めて珍しい。積乱雲は通常、夕立などを伴い1時間ほどで消える。しかし、米国で巨大竜巻の原因となっている雷雲群は数時間も続く。9/2-3にかけて、関東地方で起きた竜巻は学校や民家に大きな被害をもたらした。日本で竜巻が自然災害として注目され始めたのは最近であり、気象庁も6年前から意識始めたらしい。やはり地球温暖化がこうした現象を生み出したのではないかと思う。この竜巻が福島原発地域に発生したならばと思うとぞっとする。被害の甚大さに予報を求める声が高まっている。気象庁は現在、竜巻情報をHPに掲載しているが、予測は津波や地震以上に難しい。日本は地震をはじめとした自然災害が特に多い。備えの大切さは東日本大震災が教えてくれた。原発汚染水流出、竜巻と災害が続くが、自らが情報を集め、知識を深めていくしかないのだろうか。経済前のめりになる前にこの国は人の命を守ることが最優先であると思うが。。。

★2013.9.4(水)晴れ 28℃
午前中は白いバリウム液を何回も飲みながら身体を仰向け、腹ばい、横、斜めといそがしく動かしながら食道造影の透視検査を受ける。いろいろな角度からの撮影で内視鏡とあわせてほとんどがわかるらしい。この病院も電子カルテが導入され、<受付~診療受付~診察~検査~会計>までのワンストップサービスで運用されている。会社時代のシステムエンジニア時代にA病院へ導入したことを思い出す。診察データが院内どこでも瞬時に見える。これが地域エリア間の病院まで普及できれば診察もスピードアップされるはずである。午後からは気分転換も兼ねて、自転車で広瀬川界隈を回る。水面を渡るさわやかな秋風を受けながら釣り人を見かける。川と釣り人そして秋雲の風景は絵になる。見上げる空は蒼さと透明度を増し、川沿いではいつの間にかススキの海が白く波打っている。涼風が初秋の香りを運び込んでいるようだ。まだ日中の残暑はまだ残っているが紺碧の空の色、風が編み上げる筋雲、そして夕暮れの早まりや緑陰をつくる木々の日影の伸びにも秋の気配が色濃く漂ってくるようである。


★2013.9.3(火)曇り 25℃
9月。食欲の秋で、新サンマの銀色が目に浮かぶ季節である。焼きたてにスダチを絞り、しょうゆをジュッ…と。大根おろしもぜひ加えたいが、おろしがねでゴシゴシやるのは、なかなかの力仕事であるが、おいしいものにはそれなりの労力を惜しまず、おししくいただきたい。そして秋空の下で弁当を広げる季節が近づいてきた。①卵焼き②ウインナー③XXXXXX。思い出に残るおかずの「御三家」らしいが3番目はなんだか推測してほしい。子どもに持たせる弁当の素材に、冷凍食品が欠かせなくなっている。見た目が良く、手間も掛からない。自然解凍で食べる時に、ちょうど良い加減になる。デザートは、切る面倒のないブドウやイチゴが主流という。おにぎりは、遠足や運動会など特別な日のメニューとして人気が高い。三角形や俵形、海苔の巻き方、中に入れる具など家庭の個性が出る。どちらにせよこの季節、こだわっておいしくいただきたいものである。

★2013.7.2(月)曇り&小雨 25℃
あしながハチに刺されて2日経過し、保冷剤で冷やしていたこともあり手の腫れは半分程度に収まってきた。でも手から腕の方に赤みが回ってきているがかゆみも覚えるようになり回復の兆しも見えてきた。今年は数えてみると3回ハチに刺された。本当にハチのひと刺しの威力には降参である。回数を数えるほど、ひどくなり今後要注意である。9月に入り、朝夕のひんやりとした空気に秋の気配が感じられる季節になった。秋の天気は変わりやすい。日によって暑かったり、寒かったりするが、雲たちは日替わりの多彩な模様を描いている。俳人の正岡子規は四季の移ろいとともに変化する雲の特徴を記している。<春雲は絮(わた)の如(ごと)く、夏雲は岩の如く、秋雲は砂の如く、冬雲は鉛の如く>。この俳句の意味は、春はふわふわとした綿雲を、夏は岩のように盛り上がった入道雲を、冬は鉛色の空に垂れ込む暗雲をイメージしたのだろう。もの思う秋はさざ波のような、砂丘にできる風紋のような「いわし雲」を表している。天と地の間をさすらう雲にはしみじみとした情緒がある。からりと晴れた日には、空を見上げる心の余裕を持ちたいものである。

★2013.9.1(日)晴れ 28℃
今日は防災の日。「天災は忘れた頃にやってくる」とは、誰もが知っている防災に関する格言。ある文書には「文明が進むに従って人間は自然を征服しようとする。自然の暴威を封じ込めたつもりになっていると、どうかした拍子に檻(おり)を破った猛獣の大群ように、自然があばれ出して高楼を倒壊せしめ堤防を崩壊させて人命を危うくし財産を滅ぼす」とある。万里の長城とも言われた防潮堤を軽々と乗り越えた津波や電源を失った原子力発電所を振り返れば、東日本大震災に対する戒めとも取れる。川崎町でも本日、宮城県総合防災訓練が行われている。関東大震災から90年の節目。これらの経験を次世代へきちんと引き継げるよう日常の中で留意すべきでもあることを胸に刻みたい。こうした日を前に、今年2回目になるが庭木伐採中に手袋はしていたが、手がハチにさされグローブのように腫れあがった。9月はハチの活動期でもあるので、軽く思わずに十分注意すると同時にハチ対処の準備(服装、ハチスプレー、薬)並びに早期治療(病院へ直行)を今回の経験をもとに胸に刻んでおきたい。個人的にも戒めの防災の日であった。